中国ドラマの配給会社について①中国動画配信会社
【中国語勉強】
电视剧=テレビドラマ
視頻=ビデオ
网络剧=ネットドラマ
综艺节目=バラエティー番組
中国ドラマ観始めて1年半、動画を漁る内に配給会社や制作会社が気になってきました。
中国では、地上波放送とネット配信ドラマがあり、今ではネット配信ドラマの方が多くなっているみたいです。
まずは、配給会社であり動画配信サイトでもある企業から知名度が高く中国市場で上位にいる中国4大動画配信サイトを調べてみました。
中国動画配信サイトでは、ドラマだけでなく映画やバラエティー番組、ニュース、ミュージック番組など幅広いジャンルを配給しています。コンテンツとしてアイドルや俳優たちの芸能人育成番組もあり、人材育成にも力を入れているのが興味深いです。(若手にとって知名度をあげるチャンスが多いのも良いなと思いました。)
あと、動画には広告があり、クリックするとすぐに購入ページへいける機能が搭載され買い物ツールとしても利用されてます。
配信の中身は主に2パターンになってます。
- ライセンス契約を結んだ作品
- オリジナルコンテンツ作品
また、web サイトの他に海外向けに中国ドラマや番組が観られるYouTubeチャンネルがあります。
中国語や英語、人気のある作品は各国の言語に翻訳して、無料配信しています。YouTube機能の自動翻訳が付けられてる場合もありますが、日本語に関しては上手く翻訳できてないので、現段階ではオススメできませんね(^^;)
あと、新作で予告トレーラーがあっても国によって規制がかけられ、観られる作品と観られない作品があります。
*下記内容の【配給作品】欄は、近年日本で配給されてる作品を選びました。
*それぞれのYoutubeチャンネルに日本語版はありません。また、色んなジャンルごとにYoutubeチャンネルがありますが、今回はドラマのチャンネルを厳選しました。
●騰訊視頻(Tencent video) テンセントビデオ
→世界大手IT企業の騰訊の動画配信サイト。ゲームやSNS サービス(WeChatやQQ)、インターネット関連も手掛ける。
→上海腾讯企鹅影视文化传播有限公司(Tencent Penguin Pictures)制作会社も設立しておりオリジナルコンテンツが多い。
→YouTubeたけでなくWeTVアプリをダウンロードすれば、日本で無料で観られる。(アプリは課金ありで観られる作品が増える。)
*ほとんど中国語だけど英語もあり
*英語版
テンセントは他の動画配信サイトより知名度は高いと思います。テンセント自体、日本では中国経済ニュースで取り上げることが多く、池上さんの番組でも紹介されてました。双世宠妃Ⅲは撮影が終わったみたいなので、始まったら観たいな~。
【オリジナル作品】
◆扶揺
◆寵妃の秘密1~3『双世宠妃Ⅰ~Ⅲ』
◆陳情令
◆麗王別姫『大唐榮燿1,2』
◆夢幻の桃花『三生三世枕上书』
◆如懿伝『如懿传』
○iQIYI(爱奇艺) *読み*アイチーイー/日本語表記「愛奇芸」
→中国版wikipediaや検索エンジンを手掛けるIT大手企業、百度(Baidu)の傘下。2019年動画配信サイトランキング2位。2020年では1位になってます。
→日本アニメ契約もしており日本アニメも多く配信。(Youtubeで配信してるのもありました。)
→2017年にNetflixと提携し、Netflixのオリジナルコンテンツ作品も視聴できる。(Youtubeでは観れない。Webの会員になれば観れる。)
【オリジナル作品】
◆瓔珞ー紫禁城に燃える復讐の王妃ー『延禧攻略』
◆大唐見聞録『唐碑』
◆運命の桃花~宸汐縁~『宸汐缘』
●优酷(YOUKU )*日本語表記*「優酷」
→アントグループネット通販最大手アリババの傘下である优酷信息技术(北京)有限公司の動画配信サイト。
*本家(ドラマや番組、関連情報あり)
*オリジナル作品ドラマ
*英語版
Youtubeの英語翻訳ではフォントが大きく見やすい仕様で、1話からちゃんとENGsubが付けられてるのでコメントみる限り海外ファンから好評。
私もこの4つの動画配信サイトならここが一番見やすく、english版を観てます。同じ配信サイトでも比べると違いがあるので、サイトの仕様って大切だなと実感します。
【オリジナル作品】
◆晩媚と影『媚者無疆』
◆如歌『烈火如歌』
◆東宮good bye my princess
〇芒果TV(Mango TV)
→湖南省TV局の湖南卫视が運営するネット動画配信サイト。
→3社よりユーザー数は少ない。
*テレビで放送済みやネット配信済みのドラマを配信している。
*若者向けの青春・恋愛ドラマ。最新ネット配信ドラマメイン
Youtube動画翻訳に関しては4社の中では一番雑。作品の配信が始まっても、english sub (英訳)なし。後からGoogle翻訳をつけるため、コメにはengsub plzだらけ。基本的に中国語のみです。
【オリジナル作品】
◆花様衛士~ロイヤル・ミッション『錦衣之下』
●他の動画サイトで同時配信やネット配信→テレビ局放送もあり。
◆永遠の桃花~三生三世~『三生三世十里桃花』
2017年1月30日から东方卫视、浙江卫视で放送開始。その後、他の中国のテレビ5局でも放送。
◆海上牧雲記
2017年11月21日から爱奇艺、优酷、腾讯视频でネット配信。
同年12月29日に湖南卫视でテレビ初放送。
◆白華の姫~3つの愛と失われた記憶~『白发』
→湖南卫视で地上波放送し、テレビ放送の次の日からマンゴーTV以外の大手3社でネット配信。
◆龍珠伝~ラストプリンセス~『龙珠传奇』
→2017年5月7日腾讯视频と优酷がネット配信。2017年5月8日北京卫视/安徽卫视で放送開始。
◆駆け抜けろ1996『人不彪悍枉少年』
→腾讯视频とiQIYIでネット同時配信。
◆如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~『如懿傳』
テンセントが2018年8月独占配信。2019年には、テレビ局の江苏卫视と东方卫视が放送開始。
感想
世界各国でも動画配信サイトが台頭して、オリジナルコンテンツでユーザーを増やしてますよね。アマプラやネトフリとか。
中国も経済市場が拡大しGDPが上がり続けてる一因となってるのが、IT企業の増加。特に世界レベルでアメリカに対抗できるようになりました。それで中国とアメリカの経済戦争って記事がいくつも上がりましたね。中国に対してトランプ大統領が色々と規制し始めていたのですが、今回の大統領選でバイデン氏が当選確実になり、中国に対しての今後がどうなっていくのか気になります。トランプ大統領は、違反選挙になってないかの調査を行うみたいなので、まだ決まってはいないんですけどね。
調べていく内に日本と確実に違うと思ったのが、動画配信サイトシェアが広くユーザーにもきちんと利用されているところ。
日本では…
・テレビ局で地上波放送→ネット配信
・ネット配信のみ
中国みたくネット配信で人気になってテレビで放送ってのが皆無なんですよ。
利益があれば必ず放送するはずですが、してないってことはまだまだネット配信作品が世間に浸透しておらず利益になってないから。
日本じゃ予算集めが厳しいってところもあるのかな…。ネット配信作品より地上波放送する作品に予算がいくのでしょう。
あと少しイラってするのが、テレビで放送してから続きの本編は有料動画で配信っていうパターン。一部だろうけど、本編と繋がってるエピソードはやだなー………。
こんなことされると観る気なくします。最近は中国ドラマにハマってるから、日本ドラマはみてないので今はどうなってるのか分からないのですが…。
それに作品を観るというより、YouTuberの短時間動画をみるのが多くなってきてるのもありますよね。私もYoutubeでよく動物の動画や中国ドラマの裏側とか観てます。
あと、配信サイトは既に海外のアマプラやネトフリ、U-nextが、日本では浸透しているから日本企業入るのは厳しそう…。そして需要が高いのか、会員費徐々に値上げしていますね_(^^;)
これらの台頭で、後追いで日本のテレビ局がネット配信サイトができた気がします。
日本会社で知名度高いのは、動画配信サイトだとAmebaTVかHuluかな?
ここで中国配給会社の話に戻りますが…
上記の企業らは利益を争うライバルですが、自社以外の作品のスポンサーとして、エンディングのクレジット(企業ロゴ)が載っていることもあります。他作品に出資することも多いみたいですね。それに、協同製作でドラマを作ってるところもありますし。そもそも、中国は人口も多く土地も広いので、作品のスポンサーになってくれるところが多いんですよね。
近年は昔と比べ、ネット配信作品は年々増加。作品を出品するときの審査は、テレビよりネット配信作品のほうが緩いので、幅広い表現で制作できて面白い作品もできるんだとか。
それと、Youtubeで無料配信して海外ユーザーを増やして、有料コンテンツの方にも興味を持たせるんだろうけど、自分はそこまでは良いかな…。
中国ドラマは長いし作品も多くハズレも多いから、評判良いのだけにしときます。気に入った俳優さんが出演してる作品は、無料で観られる分だけ観ようっと。
そういえば、如懿伝が今日(11/17)で最終回…悲しいーー。
ストーリーはそこまでだけど、装飾品が丁寧に作られ素敵すぎて細かいところ観るのが大好きでした。服や冠、小物とか改めてじっくり見返したいな~。
次の日から楚喬伝が始まりますが、アジドラで視聴済みなのでチャンネル銀河23時枠は当分お休み。他の作品も観てるので、少し時間に余裕が持てて嬉しかったり(*^^*)