琅琊榜(ろうやぼう)●まとめ/感想
琅琊榜(読み*ろうやぼう)~麒麟の才子、風雲起こす~
英語『Nirvana in Fire』
全54話(中国テレビ版47話)
小説原作とドラマ脚本
・海宴
監督・演出
・孔笙・李雪
作品BGM
・孟可
プロデューサー
・侯鸿亮
制作会社
・山东影视传媒集团
・东阳正午阳光影视有限公司
製作期間
・2014年2月13日~’15年6月10日
初放送したテレビ局
・北京卫视、东方卫视
放送期間
・2015年9月19日~’15年10月15日
ネット動画配信
・爱奇艺、优酷
その後、中国テレビ6局でも放送。
主題歌/エンディング『风起时』
【歌手】胡歌(林殊/梅長蘇役)
【作詞】海宴
【作曲】孟可
挿入歌『红颜旧』
【歌手】刘涛(穆霓凰役)
【作詞】袁亮
【作曲】赵佳霖
挿入歌『赤血长殷』
【歌手】王凯(靖王/萧景琰)
【作詞】清彦、冰封
【作曲】于海航
ろうやぼうの宣伝でよく使われている中国版エミー賞について
安徽省にある衛星テレビ局「安徽卫视」が主催している元旦特別番組『国刷盛典』のことです。2008年から放送開始しています。
日本語訳『国劇祭典』か『国内ドラマの祭典』
英語訳『Domestic TV series ceremony 』か『TV Dramas Awards Made in China』
※検索用で原題と英語も表記してます。Youtubeに映像があるみたいなので気になる方はぜひ探してみてください。いつ消されるか分からないのでここでは載せません。
番組内容は元旦に放送されるため、前年度に活躍した人たち、中国大陸で放送されたドラマ作品や関わった人たちなどに、各部門ごとにある賞を表彰して放送しています。
2015年度では、ろうやぼうチームが9部門10冠達成。
※直訳すると日本語として違和感があるため意訳してるところもあります。
・2015年最も影響を与えた10作品の内の1つ●『瑯琊榜』
・最も観衆に人気ある監督●孔笙(コン・ション)、李雪(リー・シュエ)
・2015年の興行に貢献した人物●プロデューサーの侯鴻亮(ホウ・ホンリャン)
・最優秀俳優●林殊/梅長蘇役・胡歌(フーゴ)
・最も人気のある役者〔中国部門〕●靖王役・王凱(ワンカイ)
・2015年で最も演技が飛躍した役者(意訳すると、演技が上達した役者)●王凱
・最も潜在的な役者(伸びしろのある俳優の意味合いだと思います。)●飛流役・吳磊(ウーレイ)
・最も実力がある俳優●蘭晨役・靳东(ジン・ドン)
・観衆に人気のある男性配役(脇役)●誉王役・黃維德(ビクター・ホァン)
・最もタフな精神俳優(意訳すると、最も男気溢れる俳優)●蒙摯役・陳龍(チェン・ロン)
日本
配給会社(提供元)
アジアリパブリック、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ
放送したテレビ局(現在2020年までで)
・銀河チャンネル
初放送(2016年4月11日~)
・アジドラ
・BS12
DVD発売元・販売元
DVD BOX 1~3発売中!【メーカー価格】19800円
販売サイトで値引きしているところあり。
また、コンパクトDVD BOX版1~3も発売中!
DVD BOXと同じ話数分収録ですが、保存するパッケージがコンパクトで簡素です。
【メーカー価格】5500円(税込)
販売サイトで値下げしてるところあり。
DVD BOX 1(1~18話)
DVD BOX 2(19~36話)
DVD BOX 3(37~54話)
Blu-rayBOX も発売中【メーカー価格】19800円
販売サイトで値引きしているところあり。
Blu-ray BOX1(1~18話)
感想
DVD1~14巻(第28話)
GyaO!毎週木曜日2話分更新(第29話~48話)
DVD25~27巻(第49~54話)
武則天の次に知った中国ドラマがろうやぼう!
実は武則天のDVDの予告で、中国の祭典で9部門で初の10個の賞を授賞と宣伝してたので興味が湧きました。
武則天お試し2巻を観終わったあと、武則天の続きを借りずにろうやぼうを7巻まとめて借りるという切り替わりの速さ(笑)
そのあとも、続きを気になりさらに14巻(28話)まで借りる。出会ってから数年が経ち雪が降ってる冬のシーンで、梅長蘇と靖王が打倒・誉王に向けて準備を進めるところまで。
そして、チャンネル銀河でろうやぼう2が始まるってことで、1もテレビでやるかなと期待し、1度DVDで観るのを中断。(結局、テレビでは1度も放送されず…泣)
その後は、CSとBSで面白そうな中国ドラマが放送始まり、そっちに夢中。ついに、ろうやぼうは今年GyaO!で配信してくれたため、無事に観終えることができました!
最後はなんでDVDで観たかと言うと、
続きが気になりまとめて観たかったのです。(笑)
中国ドラマ見始めなので、最初は登場人物覚えるのに大変でした。
今では多くの登場人物が出ても分かるようになりましたが、幼名や愛称、敬称、称号で呼ぶから、名前が統一してないため人物相関図観ながら確認。
ろうやぼうは元々評判が良かったので、観るのは楽しみでした。
アクションもあるし、淡白な色合いが多く、デザインがシンプルな衣装でとても綺麗です。音楽もシンプルでごちゃごちゃしてない耳に残るBGMで、ドラマを観ても違和感なく映像に溶け込んでます。
あと、2020年11月からBS11で始まった『明蘭』のドラマのBGMで、ろうやぼうの効果音やBGMを下地にした音楽が流れます。実は、ろうやぼうの作品BGMを務めた孟可さんが明蘭の音楽も担当しています。 興味ある方は明蘭もオススメです。
プロデューサーや制作会社が同じなので演出も似てたり、ろうやぼう1と2に出演してた役者さんがけっこう出演しています。
今一番お気に入りドラマで楽しんで観てます(*^^*)
さて、お話紹介は他でも沢山観てきたのでろうやぼう2と同じく割愛。
ネタバレ込みの感想だけ述べてきます。
1話目から突っ込み所満載で他の方も気にしてたことなんだけど、崖のシーンで父親が主人公に生きろと言ったくせに、主人公の手を離して主人公は落ちるって有りなの?!笑
これ日本じゃ確実に死ぬパターンじゃない?(^-^;)
後から知った中国ドラマあるあるのひとつで
崖から落ちたらたいてい死なない。
って知ってからは違和感がないんですけどね。
今では沢山中国ドラマを観てきましたが、確かに死ぬだろうってやつ死なない。笑
皆、超人技で崖から落ちても
這い上がったり(王女未央の未央と拓跋濬)
木の蔓で助かったり(扶揺の扶揺と偽の軒轅旻)
落ちても痛がってるだけ(麗王別姫の李淑と沈珍珠)
ろうやぼう2では実際死ぬヤツもいましたけどね!これはある意味裏切られましたよ。
中国ドラマの醍醐味として、今後も崖から落ちたらどんな方法で助かるのかをチェックしたいなと思います。
それに、中国ドラマは空も飛べる!
これも中国ドラマあるあるでもう違和感を感じなくなりました。笑
今度中国ドラマあるある記事でも書こうかな。
閑話休題、主人公である梅長蘇こと林殊について。
梅長蘇として登場する彼は「林殊は死んだ。」と本編では他の人に言いながらも、最後は林殊として戦場へ赴きます。国の危機を救うため、親友である靖王のため、そして、本来武将であった林殊のためです。
梅長蘇としては、体は寒毒に侵され病弱な体質でも、復讐のために知略家として動いてきました。しかし、復讐を遂げたあとの彼は、梅長蘇なのかと言えばYESとも言えるしNOとも言えるんですよね。
最終回では実際、敵国が梁国に兵を派遣してる報告が来て、阻止できるのは自分しかいないと言いきってる姿は、武将であった林殊でしょうし。赤焔軍の汚名返上を果たし、林殊が帰ってきたことも示唆しています。
ろうやぼう54話を見終わったあと、この作品を調べていく内に英題『Nirvana in Fire』ってタイトルを知りました。まさにこのドラマのことを表してます。英題つけた人はちゃんと作品を観てタイトルを考えてるんだなと感動しました。
Nirvana(ニルヴァーナ)はインドの哲学の思想であり、仏教用語では『涅槃(ねはん)』とも呼びます。
思想の概念は、意味はほとんど一緒ですが、宗教によっては名称や説明の仕方が少し違っています。
一般にヒンドゥー教、ジャイナ教、仏教における概念であり、繰り返す再生の輪廻から解放された状態のこと[1][2][3]。
涅槃 - Wikipedia より引用
具体的な例として、ジャイナ教の経典がわかりやすかったので、下記内容を見ていただければ…
ジャイナ経典にみられる記述
サマン・スッタム(Samaṇ Suttaṁ[1])は、ニルヴァーナに関する以下の記述より成る -
ウッタラディヤヤナ・スートラ[2]によって、パールシュヴァの門人のケーシにガウタマが解脱の意味を説明した様子がわかる。あらゆる観点から見て安全だが到達しがたい場所があり、そこでは年を取ることも死ぬこともなく、苦しみもなければ病気をすることもない。ニルヴァーナ、あるいは苦痛からの解放、あるいは完全性と呼ばれている場所こそがあらゆる観点から見て安全で、幸福で、静寂な場所であり、偉大な賢者たちがそこに到達できる。そこはあらゆる観点から見て永遠の場所であるが到達しがたい。そこへ到達した賢者は悲しみから解放され、存在の流れを終わらせた。(81-4)
つまり、欲や生死から解放された無の情態や場所のことを指します。
この内容を理解してからろうやぼうの英題を見ると感慨深いと思いませんか。
私はドラマ視聴後だと、梅長蘇こと林殊の物語を的確に表してるタイトルだなと思いました。
『Nirvana in Fire』は、シンプルに直訳すると『焔からの解放』。
ドラマを観た私たちからだと『赤焔軍からの解放』とも読み取れますよね。
でも正直言ってNirvanaは宗教用語で色んな意味合いが含まれていますので、日本語に直訳するには無理があるんじゃないかなって思います。
訳しといてなにいってんだって感じですけど…説明するなら上記で、でも実際は他にも、林殊の武将としての生き様や梅長蘇としての行動などの意味合いもnirvanaの単語で表せているんです。
in Fireも赤焔軍だけでなく、赤焔軍の惨状だったり、梅長蘇の復讐心を表せてたり、色んな解釈ができます。
タイトルだけでドラマの内容の含みを持たせるってなかなかないですよ。
このタイトルつけた人本当に天才ですね。誰がつけたのかはわからないため残念ですが、キャッチコピーとか作るのも絶対上手そう。
英題については自分の解釈なんで、他にもこうなんじゃないかって思っている方がいれば、ぜひ教えて頂きたいです(^^)/
【追記】2021年10/15(金)
最近、メディアで英題の解説があったのでこちら。
海外版では英語タイトルが「Nirvana in Fire」(火の中の涅槃)とされている同作だが、「涅槃」は仏教述語で迷いや執着から離れ、悟りに達し、あらゆる束縛から解放された最高の境地を指すもの。オンエア6周年記念を報じた中国の大手日刊紙・新京報では、梅長蘇の復讐(ふくしゅう)にかける執念を紹介し、非常に秀逸なタイトルだったと報じている。
ろうやぼうは、中国ドラマに興味を持ってる人にオススメしやすい作品です。
テンポよくお話が進むので、話の展開にハラハラしながらも安心して観ることができました。
キャラの描かれ方も良かったですし、演じてる役者さんも素晴らしかったです!
主人公についてしか書いてませんが、他の方々のブログでの感想で綴ってること、ほぼ思ってることと似てるのでこれぐらいで終わります。