中国ドラマにハマリました2020-'22

中国ドラマ(主に時代・古装劇)やキャスト、音楽など▼▽全部ネタバレ込みです。ご了承ください▼▼

明蘭55話~73話(完)●あらすじと感想

 

『明蘭』の見直しようで話の流れを把握するために、ネタバレ込みで話のあらすじ書いてます。今回は1話ごとまとめて書いていますが、主観なので話が抜けてる部分もあります。ご了承した上で読んでいただければ幸いです。よろしくお願いします!

 

あらすじ長いので感想から見たいって方はこちらから

 

  

 55、明蘭と張氏はあれ以来仲良くなり、張氏は懐妊したことを明蘭に伝える。顧廷燁は長伯に明蘭の不満を打ち明けると、お互い本音で話すよう助言され、家に帰宅後、明蘭のために美味しい料理を手土産にして仲を深めることに成功する。顧家主催で馬球大会、明蘭が張氏と仲良くなったことで、泰氏の明蘭の悪口にまわりは乗ってこなくなった。皇宮内では、沈家について話している。一方、沈家をあとにした明蘭と顧廷燁は、鄒氏の話をし顧廷燁が斎衡の話題をだしたことで明蘭は不機嫌になる。ある日、明蘭は医者を呼ぶが、顧廷燁は直接聞けないため石頭を偵察にいかせ状況を聞く。明蘭は丹橘に婚姻の話を伝えるが、丹橘は明蘭のそばを離れたくないと訴える。朝議では、韓宰相を筆頭に皇帝の父の称号を舒王から皇孝にするべきだと進言。また、顧廷燁も意見を述べるが、皇太后の怒りに触れ板打ちが命じられる。

56、板打ちするのをやめようとする宦官に皇太后は怒って自ら板打ちしようとすると、顧廷燁の背中には板打ちの傷以外にも沢山の傷の痕があった。皇太后は帰って良いと命じる。帰宅後、明蘭は一生懸命看病し、顧廷燁は明蘭と一緒にいられるのが嬉しい様子。韓宰相は皇太后から食事に誘われ、話の末に皇太后が自ら贈位を承諾し、皇太后の署名と印付きの令旨を受け取った。朝議で皇帝に渡すと斎衡は異議を唱える。受理はされないまま朝議がおわり、斎衡は皇太后に直接会って話しを聞くと、泥酔させられ押し印してしまったと聞かされる。次の日の朝議で斎衡は皇太后から聞いた話を上奏し、皇太后は久し振りに朝議に呼ばれてやってきた。怯えた様子で、押し印はしたけどこれ以上何を言わせるの。と

57、皇太后から、押し印したのだからこれ以上追い詰めないでと言われ、皇帝は皇太后を退出させる。斉衡は皇太后のお役に立てない自分を責め皇帝に罷免を懇願し、受理される。明蘭は書蓉と顧廷煜の娘・嫻(かん)と帳簿の勉強。終わったあとは、書蓉から顧廷燁との不仲を心配される。一方、は泰氏から何をしていたか聞かれる。その際、顧廷燁がいたと嘘をついた。帰り道、母親がなぜ嘘をついたの?と聞くと父上の望み通り私たちの人生を生きなくてはならない。とは微笑んで言った。顧廷燁は久しぶりの朝議。桓王を筆頭に沈従興と長伯たちが塩税の調査に行くことになった。後日、朝議で沈従興は鄒家のせいで訴えられる。沈氏(妹)は泣きながら明蘭と顧廷燁のもとに訪ねてきた。鄒家の者が沈家の名を語り、高利貸しをして、返せない者が自害してしまったのだ。顧廷燁は沈氏(妹)に屋敷で冷静になるようなだめる。沈従興を慰めるために段成氷たちと共に顧廷燁は妓楼に行く。妓女・魏行首に明蘭のことを相談。翌日、妓楼で魚屋の女が段成氷に手込めにされたと騒いでいた。顧廷燁と沈従興は誤解を解こうとするも、できない。明蘭は張氏と会っており、張氏と赤ちゃんについて話す。

58、段成氷の疑いは晴れない。後日、魚屋の女は自害をした。そして、耿介川(こうかいせん)は嫁と揉めて病になった(鬼嫁は旦那が心配なため関わらせたくない)と顧廷燁に知らせが入る。塩税の調査をする3人は巡察が困難になったため、顧廷燁が代わりに行きたがっているのを明蘭は察知し承諾する。明蘭に抱きつくと妊娠を告げられ、顧廷燁は大歓喜。顧廷燁がいない間は選りすぐりの兵を残し、常ばあやや書蓉を明蘭に託す。また明蘭に対して『顧家に何をされても私が帰ってくるまで待て、私が帰ってきたらやり返す。』と言って調査に行った。明蘭は盛家を訪れ、盛夫人と仲良く話し、泰氏と康夫人について警戒するようにと心配される。そして若弗にも康夫人について忠告するも聞き入れない様子と盛夫人は嘆いた。泰氏や康夫人は身ごもった明蘭を顧家に呼びつけ酒を薦めて嫌がらせする。すると常ばあやが呼んでいると小桃から伝えられ何とかその場から去ることができた。常ばあやは明蘭と二人で話し、明蘭を気遣い、あらためて嫁に来てくれたことに感謝する。泰氏や康夫人の嫌がらせは続いていた。明蘭か吐いているとまた康夫人から呼び出しをくらう。常ばあやは堪忍袋の緒が切れて本家に出向き康夫人に怒鳴って侮辱する。康夫人は怒り狂い、泰氏にも不満をぶつける。常ばあやについては顧廷燁が戻ってからの処罰になるため泰氏は何もできない。後日、書蓉と燗の帳簿の勉強をしているときに、康家の庶子・兆児が康夫人の呼び出しを伝える。1度は断るも兆児が泣きながら訴えるため明蘭は顧家に出向くことにした。

59、明蘭が部屋に向かうと顧家の伯母やとりまきたちもいた。泰氏は顧廷燁には子が少ないため兆児を側女にもらおうとするも、明蘭がきっぱり断る。そして、盛夫人に嫌われていること、若弗から高利貸し事業で銭を巻き上げたこと、康家の複数の不審死をみんなに告げる。怖じ気づいて顧家の叔母たちは立ち去ろうとするが、その態度に康夫人がキレて兆児を押し付けて帰る。夜になると、外で兆児が膝まずいてその場から動かない。明蘭は康家に置いてきてと翠微に指示すると、兆児はナイフで首を切る。明蘭は手当てをすると軽傷だったことにほっとする。康夫人と泰氏の会話になり、兆児の実母の命で兆児を脅し、兆児に顧家で死ぬよう命じていたのだった。翠微は独断で盛夫人にいきさつを報告。盛夫人は兆児に会い事情を聞く。体にたくさんの傷をつけて死ねば、明蘭がいたぶったことにでき告発できると康夫人に言われたことを兆児は暴露。明蘭は怒りで茶碗を地面に叩きつける。そして、兆児に提案をする。顧廷燁の側女になるか、宥陽の本家に行きそこで嫁ぎ先を探すか。兆児は後者を選んだ。盛家では盛夫人が若弗を叱咤する。康夫人が明蘭に謝罪するよう若弗を康家に向かわせる。若弗は康夫人に怒るも、若弗のためにしたことと反省しない。盛夫人は、盛絋に康夫人の件を伝えた。その際、康夫人の夫に頼まれても尻拭いをしないようにと念押し。盛夫人は、王家がそろそろ戻ってくるから康夫人もおごっており、盛家を下にみていると告げるも、科挙に受かったばっかりの盛絋に若弗をくれた恩があるとも言った。

60、若弗は康夫人を説得できず盛家に帰宅。盛夫人は、罰として若弗は1日中膝まつかせる。夜になって部屋に帰ったが、嫡妻なのに使用人の前で恥をかかされたと屈辱を噛み締めていた。華蘭は若弗に呼ばれ、善悪の見極めることができないことを指摘するも、子供がみんな巣だって寂しい、姉だけが気持ちをわかってくれる上に実家の王家が2か月後には帰ってくると反省していない様子。顧家の祠堂で泰氏は、兆児が連れ出されたと報告を受ける。侍女はここで引くべきでは…と怖じ気づいている。泰氏は語る、顧偃開は姉を一途に愛し、姉が死んだあとは脱け殻のようになっていた。姉より賢い泰氏が後妻として嫁いでも見向きもされなかった。顧廷燁も父親と似ている性格なので、明蘭が死んだあとはおなじようになるだろう、巡察で顧廷燁が暗殺されてもいいし、生きて帰っても明蘭が死んでいればいい。突然泣き始め泰氏は情緒不安定な様子。王家が都に戻ってきた。王家と盛家でお食事で若弗は嬉しい表情。張氏の使者がやってきて張氏の難産の報告があり明蘭は急いで沈宅へ。一方、康家では康海豊と夫人が勝手に兆児を嫁がせたことで揉めていた。もとから夫は妻に愛想をつかしていたようだ。明蘭はお産が始まった経緯を聞き、使用人に色々と指示する。沈宅に太医が到着するも鄒氏と兄夫婦に連れてかれる。明蘭は剣で牽制して太医を取り返し張氏のもとへ。赤ちゃんは無事生まれた。英国公とその妻は、鄒氏を追い出すか、娘と離縁するか、沈従興に問うもどちらも選べない。英国公はしびれを切らして娘を抱き、生まれたての子供も連れて実家へ連れて帰った。朝議の場面になり、沈従興と英国公がいないことを皇帝が聞くと、沈家の騒動についてまわりから聞かされる。

61、皇太后は鄒氏に正室を殺めようとした罰で、50回顔を平手打ちを命じていた。が、沈従興が25回で止めに入り皇太后の腹心・朱内官が転ぶ。沈従興の行いが物議を交わす。沈家と英家の婚姻は皇帝が政治のために決めたこと。皇帝にも責任がある上に、皇后も鄒氏の姉に助けてもらった恩がある。鄒家や沈興従の処罰に頭を抱える。英家の屋敷では見舞いに来てくれた明蘭に張氏は話す。皇太后が見舞いに来てくれて、鄒氏を罰してくれた。沈従興については、毎日来てくれるが鄒氏をかばったので今は沈家に戻りたくはない。話を聞いた明蘭は皇宮に向かい、皇后と会話。皇后から顧廷燁が刺客と対峙したことを聞いて明蘭は不安な様子。沈家の問題については、逸話を話して皇后に助言する。皇后の冠についた真珠を英国公の屋敷に届けるよう皇后は侍女に伝える。そして皇帝のもとに、装飾をつけず白装束を着た皇后が贖罪をしにきた。皇帝は皇后の決意に感化され皇太后に謝罪しに行く。皇太后は二人を許した。後日、鄒氏には平手打ち50回・称号剥奪・軟禁、鄒家には杖刑と罰金・流罪、沈興従は、杖刑20回、罰棒1年、謹慎の処罰がくだる。張氏は沈家に戻り、大勢で祝宴を挙げる。一方、鄒氏は沈家から追い出されそうになるも、沈氏(妹)が泣きじゃくりながら止めようとする。兄の従興に助けてほしいとお願いするも、明蘭がさえぎる。さらに、沈将軍の3つの過ちを告げ立ち去る。盛家の侍女が盛夫人が倒れたと明蘭に報告。盛家に駆けつけ太医の診断を聞く。若弗は普段の様子と違いそわそわしている。明蘭は盛夫人の容態が心配なので、太医に泊まり込みを依頼する。

62、明蘭は、盛家の出入り口を封鎖し、出入りがあれば記録するよう指示する。盛夫人の容態をみた太医は、疑わしい点が多く毒の可能性が高いと告げる。盛夫人が食べたものを侍女・向に確認して、若弗の用意したお菓子が原因だと突き止めた。しかも、手口は巧妙で銀杏と違い銀杏の芽は食べられない上に、銀の針では反応しない。また、たくさんの量を煮詰め汁にすれば人を殺せる毒になる。話を聞いた明蘭は顧家から屠二たち護衛を連れてきて盛家の出入り口を完全に封鎖する。盛絋と若弗のもとに行き毒について語り若弗を問いただす。若弗は認めず盛絋は驚きはするも外聞が大切なので事をあらげたくない。明蘭は二人の態度に怒り、おばあちゃんのために正義を訴える。そこに若弗の侍女・劉が部屋に入ってきて若弗に真実を告げるよう説得。康夫人に盛家の女主人になれると唆されたことを打ち明ける。ただし、命に関わることは知らず弱らせるだけだと言われ、魔が差してしまったようだ。そこへ屠二から逃げ出そうとした侍女がいると報告。若弗に長年仕えた侍女だった。拷問をした末、康夫人から銀子をもらい間者になったと吐露。今後について明蘭と盛絋が会議。明蘭は盛家の名声を汚さないために、屋敷に乗り込むのではなく盛家に誘い込み対処するべきだと告げ、若弗の侍女を康家によこし康夫人はのこのことやって来た。明蘭は康夫人を捕まえどこかに連れていく。

63、屋敷の封鎖を長くすれば周りが怪しむため封鎖を解く。明蘭は若弗に告げる。時を稼がねば若弗一人の罪になること、盛夫人は若弗について「欠点は多いがとても情け深い。たとえ、剣を出されても殺しはしない。人に騙されやすく姉にもいいように使われている」と心配していたこと、姉と縁を切ればまた差配をまかされること。若弗は泣き崩れる。劉さんは康夫人の腹心とその息子をだまして盛家に連れていく。屠二に拷問させ、すべて悪事を吐かせる。康夫人と明蘭が対面。康夫人は罵ってきたが、柱に縄で縛られ口には布がつめられていて喋れなくなった。明蘭は盛家の名声がなけれぱ、滅多刺しにし死ぬまで逆さ吊りにして犬の餌にしてやりたいと告げる。海朝雲は、長伯に盛家の事態を知らせるため使者を送る。朝になると、王家は大勢、康家は息子・康晋が一人で盛家を訪ねてくる。客間に向かって廊下を歩きながら明蘭は盛絋に告げる。康海豊が来ないのは、知ってて関心がないか・状況を知らないか。王家の目的は、悪事を知らず見舞いに来ただけ、知っていながら見逃してほしいと頼むため、すべての罪を盛家と若弗におしつけにきた、のどれか。話を聞いた盛絋は明蘭の本性に戸惑いがあったものの慣れてきた様子。客間に入ると王夫人は、若弗の罪を許してほしいと告げ康夫人については口にださない。康夫人を連れてきて、康夫人が盛夫人を毒殺しようとした証拠と証人を揃えて話を進める。康夫人は若弗に強要されたと嘘をつく。若弗は姉の態度に怒りながらありのままの出来事を伝える。話が噛み合わないので明蘭は王夫人に処分を求めるも、娘二人に助けてほしいとせがまれ王夫人は切羽詰まる。王夫人は、康夫人を守れないと諦める。康夫人は自分が見捨てられたと激昂して死んでやるとわめく。

64、夫人暴れだしたことで、1度王家に連れて帰り、王夫人と盛絋の二人でどうするか決めようと王夫人が提案する。また、盛絋を婿にした恩を語り、王夫人を自分が悔い改めさせる提案。明蘭はつかさず、盛絋の恩人は王夫人ではなくおばあさまであり、康夫人を解放したあと恨みでまた何かするかもしれない。毒をもったものは何だってします。と牽制。王夫人はそれならばどう始末する考えなの?命は命で償います。と明蘭は応対。姑殺しを実行したのは盛家の正室科挙を受けたものなら刑法に詳しいはずと王夫人は強気で反論若弗はお母さんの言葉に衝撃を受け部屋から退出さらに、複雑な事情が絡みあっているので朝廷において助け合いましょうと盛紘丸め込もうとし、明蘭には身籠っているのだから休みなさいと追い出そうとするも明蘭は引かない。王夫人は、若弗には思いれはないだろうが姉と兄大切に思っているのは知っている。姉や兄の前途を絶やしてどうするの?と明蘭を追い詰める。明蘭は言葉に詰まり戸惑っていたら顧廷燁があらわれ、もやってきた。は姑を手にかけた嫁は許されません。だが、殺害を企んだのは母ではなく伯母です。と告げる。王夫人は事が明るみになれば長伯の官職もそのままでいられると?と脅す。長伯は盛紘に頭を深く下げる。辞表を書き官職をやめると伝えるが絋や若弗は必死に引き止める。そして若弗は自ら罪を償うこと、今日から王家の娘ではないと王夫人の前で語る。王夫人は娘には死んでほしくないから姑を救えるのなら私が代わりにと頭を打とうとするも、長伯に死んで救えるならこの世に裁きなど不要だと言われる。私が体を切り刻まれば満足できると?と逆行してまた頭を打とうとする。なんという醜い騒ぎだ!と盛絋は叫び、続けて王夫人に言う。あなたが甘やかしてきたせいでどれほどの人命が犠牲になったことか?まあいい、それは役所にてきちんと話しましょう。一人(康夫人)のために王家100人以上の命を犠牲にはできないと王夫人は諦めた。そこに侍女・向さんがやってきて盛夫人が目覚めたことを報告。みんなは盛夫人のもとに行き様子を見に行く。それぞれ盛夫人と会話したことで気持ちが安堵した。夜になり太医は盛家から帰っていった。盛夫人は明蘭を呼び、今回の件について語り明蘭をなだめる。長伯と若弗、王夫人と息子で討論しているのを明蘭と顧廷燁が見守っている。康夫人は板打ちの刑と牢屋行き、若弗は本家の盛家の宥陽で10年間悔いあらため盛夫人のために祈祷することを長伯からみんなに伝える。若弗は処罰の内容に納得せず激怒して部屋から退出。王夫人は処罰の内容に嘆き、息子は王夫人に助けてほしいとすがりつく。長伯は冬栄に板打ちをするよう命じる。顧廷燁は明蘭に長伯に届いた文を知り明蘭を案じ守りたいと思ったと伝えると、明蘭は顧廷燁にキスを何回もする。

65、自分のせいでこんな目に合ってしまったおばあさまがおいたわしい…と後悔して泣いている明蘭を顧廷燁は抱擁して聞いている。若弗は長伯にまだ怒っている。宥陽行きの不安を劉さんに打ち明けると劉さんは宥陽までお供しますと若弗をなぐさめ支える。顧廷燁は明蘭が盛家の出来事を知らせず自分を頼ろうとしなかったことに不満。自分を信用をしていないと本音でぶつけ、明蘭に心を開いてほしいためケンカしようと明蘭に言う。あなたのことが理解できない。と聞くに堪えない明蘭は突然、魏行首ともケンカをするの?と言ってしまう。明蘭は魏行首がどんな人なのか気になっていた。明蘭と盛紘は康婦人の牢行きについて話す。牢送りにするには親族の署名が必要だが王家には断られたため、盛絋に康家に行って署名をもらうよう明蘭はお願いする。そして、康家から署名をしてもらう策を明蘭は論じる。盛絋は最近明蘭が豹変したことを考えていたと打ち明ける。お前は変わっていない。本性を隠していただけだと問いかけるも、明蘭は盛絋は冷たくて無関心なことが母親を死に追いやったと語り、母親について問いかける。当時は忙しかったと盛絋は告げると、私は覚えています。母上と父上のことをよく知っています。父上は家の名誉だけ考え家中の争いに無関心だったことを伝える。明蘭は部屋から退出して、盛絋は床に落ちてた碁石を拾おうとするも手が震えて拾えない。その場でむせび泣いていた。盛夫人と明蘭の会話。魏行首について盛夫人に聞くも知らないと返事がきた。また、顧廷燁たちの出発については、深夜では人も少なく顔を覚えられやすく目立ちやすいと助言した。顧廷燁たちは人の出入りが多く薄暗い日暮れ頃に出発となった。道中で顧廷燁は明蘭に魏行首のことを教えた長伯を責めていた。皇宮では精衛8人引き連れて都へ戻ってきたことは皇帝の耳にも入り怒っていた。皇后がなだめている。ある日、小屋のなかにいる康夫人の食事を林噙霜の侍女だった雪娘が足を引きずりながら持ってきた。康夫人は豚のご飯と言い放ち、皿ごと地面に投げつける。雪娘はもったいないと割れた皿に料理をかき集め頬張る。康夫人は明蘭の恨みごとを叫び、先祖の功名でおごり高ぶる。丹橘の婚儀日。明蘭と華蘭、如蘭3人で盛家の出来事を話している。如蘭や華蘭は母の罪を軽くしようと明蘭にお願いするもやんわりと断られる。明蘭は幼少期の思い出を丹橘と語り身分証明書を燃やした。丹橘は明蘭に叩頭をする。丹橘の籠が澄園から出発し、見送った明蘭は涙を流す。墨蘭は侍女から姉妹3人が集まっていたことを聞く。明蘭の侍女の出立にわざわざ二人が立ち会うのはおかしいと怪しむ。また、盛家では盛夫人が強盗に合い寝込んでいるのに、若弗は看病もせず宥陽に行ってるのも変。盛家に行き探ろうとするも、海朝雲には盛夫人の面会を拒否され、兄の長楓は知らなくて良いこともあると聞き入れない。昔の長楓は名家の仲間と付き合いをしていたのに、今では家にこもり娘が誕生し夢中になっている。そんな姿に墨蘭は嘆いていた。

66、康夫人と雪娘は会話している。康夫人は、墨蘭に尽くすも雪娘を見捨てたとあおり雪娘は気にしている。墨蘭は盛絋の部屋にお茶を持って出向き探りをいれる。盛絋は長伯から口外しないようにと警告されていたので真相は伝えず賊がはいったことを押し通し、墨蘭と梁晗の不仲話をだして自分の心配をしろと追い出した。墨蘭は泣きながら部屋を出ていくと雪娘がすがり付いてきた。ここにはいられない、伯爵家に連れていってくれたら必ず支えますというも墨蘭は必要ないと断られる。冷たくしないでほしいあなたのために犠牲になったからせめて銭でもというと、墨蘭は母に仕えていたときに銭を横領し土地も買った。今さら何よ。雪娘は、私はためてた銭をあなたが嫁ぐときに出しました。噂を流してもいいんてすね。と脅すも両足をへしおってやると墨蘭は脅し返す。最近盛家では大騒ぎがありました。と雪娘は叫び、話を聞きたいなら銭を先にください。とせがむ。墨蘭は頭に挿してたかんざしを渡す。雪娘の案内のもと、侍女に扮して康夫人が監禁されている部屋へ。墨蘭はどうしてこうなったかを推理する。二人で悪事を?と夫人をみてあざ笑っている。妹は己を守るために私を犠牲にした。と康夫人は話す。詳しく教えてください。わたしはちからになれるかも。と墨蘭は問いかけるも、いやしいものとは話したくない。と断られる。庶子であるが伯爵家の嫁である。それに、若弗のことは恨んでいる。私たちはまさに同類でしょう?墨蘭はさらに問いかけた。康夫人は、菓子のなかに銀杏の芽の汁を仕込んだの。と答えた。寿安堂の老いぼれが寝込んだのはそのせい?話の続きが気になる様子も、康夫人は、続きは明るいところで話すという墨蘭はわかったといって部屋から退出雪娘は厨房で火事のさわぎを起こす。盛家の使用人たちは火消しで忙しい。雪娘が施錠を斧で破壊し使用人に扮した王夫人は脱出。中にでると道端に止まった馬車のなかに墨蘭の侍女がいる。王夫人は話の続きを話す。明蘭は王夫人の逃亡を屠二から聞く。康家には戻らないはず。王家康の息子には見張りをつけるよう指示。監禁の警備の甘さを後悔していた。粱家では墨蘭は侍女と話している。墨蘭は話の続きを聞く前に推理して当てる。侍女は康夫人は顧家に行きうちわで顔を隠し入ってった。と報告し、どうして助けたのですか?と墨蘭に問いかける。夫人に協力したのは自分のためあり、康夫人には私に弱味を握らせたとおもわせるため。そして、刀(康夫人)とうのは強い者(泰氏)が振るったほうが力を発揮できるものよ。明蘭を殺すに違いないと楽しそうに話す。厨房の焼け跡を盛絋はみている。王世平がやってきた。妹は無事なのか?盛絋は妹を救いたいなら卑劣なことをせず相談すればいいのに 火をつけるとは 賊のような真似をして。とあやしんでいる。よく考えてみよ それならわざわざここに来ずに王家で匿い対策を練っていると王世平はいい放ち去ってった。泰氏は顧廷燁が刺客に襲われた間者文を読み燃やす。康夫人が姿を現す。王夫人はあなたを探している。伝えたほうが良いかしら?と康夫人に問いかけるも、伝えなくていいと告げ、事が片付いてから堂々と帰るつもりなの。と康夫人は返事する。桓王一行が刺客に襲われたとに知らせが入る。明蘭は噂を聞きつけ塩業の巡察を終えて帰ってきた長伯のところへ話を聞きにいく。長伯はでたらめだと語る。塩業の巡察は実に厄介で白家は協力せず逆らってばかり。だが、無事に終わった。顧廷燁は軍の指揮もあるし、塩商の話し相手もくてはならない。忙しいからまだ帰ってこないのだという。そして顧廷燁の伝言を明蘭に伝える数日のうちに都へ戻る。伯母が逃げたことは気にするな。戸締まりをして養生しつつ帰りを待てば良い。明蘭は聞き入れ去ろうとするも振り返り、本当に無事なの?最近悪夢ばかりみるの。と疑心暗鬼になっている。明蘭は庭で遠くを見つめていた。顧家の侍女二人が会話しながら歩いている。侯爵様が殺されたって本当なの?顧家はどうなるのだろうと噂している。明蘭の耳に入り、侍女のもとに駆けつけようとするもつまずき尻餅をついた。明蘭は急に苦しみだし陣痛が始ま。部屋で明蘭はロープにしがみつき立ちながらいきんでいる。泰氏の侍女がお産は順調そうですよ。と氏に報告。泰氏は嬉しそうに祝いの天灯をあげなくちゃ。と呟きそれをきいた康夫人は、嫡子が産まれたらどうするの?と聞く。後継ぎができるのは嬉しいし、顧廷燁も祝い事だからあなたを許すかも、そうあせらないで。とお祈りをしながら答える。善人ぶっていればいいと康夫人は立ち去る。康夫人は顧家の侍女と廊下を歩いているとき、侍女が明蘭の居所を知ってい案内できること確かめた。常ばあやは火事に慌てている。澄園の使用人たちは火大混乱。明蘭は外の騒ぎに気づくも、小桃が外暗いので明るくしましたと嘘をつく。明蘭は必死にいきんでいる。

67、明蘭は息子を出産。突然、康夫人が明蘭に襲いかかるも、顧廷燁があらわれ康夫人を刺殺。明蘭は顧廷燁が生きていたことに驚き抱きつく。斉衡は火消しに澄園に駆けつけていたが、明蘭たちの様子をみて黙って立ち去る。顧家の火事は鎮火するも、顧廷煒の屋敷は全焼。その際、顧廷煜の娘・は率先して火消し。顧廷煒は泰氏と揉めて嫁と一緒に家出。明蘭は悪夢にうなされ顧廷燁はそばで見守る。皇帝は顧廷燁から何も報告がないことに怒り皇后がなだめるも、劉貴妃がきたことで陛下から皇后は下がれと言われる。泰氏は顧家に火をつけたと顧廷燁に文句を言うが、真相を知ってる顧廷燁はまた手をだせば康夫人と同じ目に合わせる、と怒る。泰氏は康夫人の死体を王家に届ける。王家は義理嫁以外途方に暮れる。泰氏は訴えましょうと王夫人をけしかけていたが、王夫人は泰氏が娘を利用したことに気づいていたので応じなかった。泰氏は考えた末に、白亭預を呼ぶよう使用人に伝える。

68、王夫人と息子は皇太后に娘殺しを訴えるも相手にされなかった。王夫人は王家のためにと息子を説得して、再度皇太后のもとに訪れて話をした。斉衡の屋敷で顧廷燁は斉衡に火消しにきてくれたお礼をする。顧廷燁が去ったあと、斉衡は明蘭を妻に望んでいたと陰で見守ってた申和珍に初めて本音を打ち明けた。皇太后は劉貴妃の息子を手元に育てたいと言われ、劉貴妃は泣きじゃくり考えた末に引き渡す。明蘭は鳳仙のところにいる顧廷燁に嫉妬している。顧廷燁は明蘭の態度が嬉しい。泰氏は、鳳仙から情報を聞こうとするも何も聞けなかった。また劉貴妃の恩賞が顧家に届いた時、内官から王夫人が皇太后を訪ねていることを聞いて、劉貴妃の居所に泰氏は白亭預と一緒に訪れる。泰氏は劉貴妃と、白亭預は朱内官と話す。朱内官は白亭預に、塩を劉貴妃に献上するよう薦める。馬車のなかでその話を聞いた泰氏は皇太后側につくことを決める。

69、妓楼で顧廷燁は桓王に康夫人を殺したと打ち明けるが、大事なことを言わないでと怒って立ち去る。王夫人は直訴の太鼓を叩き、息子の王世平が我が妹が顧廷燁に殺されたと訴える。さらに、康夫人を殺したのを隠すために顧廷燁が顧家の屋敷に火をつけたと泰氏、叔父、康夫人の息子が証人としてあらわれる。顧廷燁は当時の出来事を証言する。長伯も話そうとするも盛絋と顧廷燁に止められる。この件については、後日審問することになる。明蘭は直訴の件を心配するも顧廷燁がなだめる。朝議が始まる前に斉顧廷燁に話しかけ、援護する姿勢をみせるも審問では通じない内容だったため気持ちだけ受けとる。一方、明蘭の薬には血枯草の毒が仕込まれいることが発覚し、内密に調査する。朝議は始まっており、新たに証人として、白亭預は遺言を偽造して白家の財産を奪ったこと、曼娘は息子を殺されたことを皇帝に告発する。ついでに、父親を憤死させたと泰氏も訴える。

70、明蘭は顧廷燁が捕まったことを知り動揺。沈家に助けを求めるも沈従興に断られたため、張氏に懇願。明蘭は侍女に扮して張氏に同行し皇后に会う。明蘭は顧廷燁の無実を訴えるも皇后は困惑。盛絋は長伯が顧廷燁を助けに行かせないよう縄で縛り軟禁。長伯は軟禁部屋から脱出しようとするも失敗。盛絋から叱責され、盛紘がむかし盛家の名声を落とした苦労話を聞かされる。顧廷燁との面会が許可され準備をすると、噂を聞き付けた若弗と華蘭が心配してやってきた。若弗は自分の過ちを謝罪し、子どものことを思うなら離縁したほうが良いと薦める。明蘭は善意は受けとるも同意しなかった。牢のなかで顧廷燁は明蘭に向けて話す。石頭と小桃の婚姻と自分たちの離縁について。明蘭は話の途中で息子の名前を一家団欒からとって団と決める。明蘭は顧廷燁に離縁しようと言われても同意しなかった。顧廷燁は離縁を諦め二人抱き合う。牢に大監がやってきて称号を剥奪、秋に2千里の流罪とするまて投獄と伝えられる。申和珍と斉衡が盛家に赴き明蘭と今後について話し合う。斉衡たちは白亭預と曼娘を探し、明蘭は太鼓を叩き陛下に直訴することを。

71、白亭預は何者かに自殺にみせかけ殺されていた。曼娘の行方は分からない。団の生後1ヶ月の祝いを催し、明蘭と縁のある人たちが参加して賑わう。別室にいる団の元に刺客が現れるも、石頭が撃退。刺客の正体は銭鳳仙だった。今後について明蘭と話し、無実を訴える証人になってほしいとお願いし銭鳳仙が承諾する。明蘭は銭鳳仙のことを盛夫人に報告する。そして盛夫人は、証人になる康兆児を宥陽から都へ呼び寄せていた。顧廷燁の無実を証明する証拠と証人が揃った。明蘭は直訴の太鼓を1日中叩くも皇帝は無視。長柏は屋敷から抜け出し役所に訴えようとするも盛絋に引き戻される。明蘭は叩く途中で倒れる。目覚めたら皇后の所にいて顧廷燁を助けてほしいと懇願する。場面は皇宮から帰ってきた明蘭が街のなかを歩いている。盛紘は声をかけるも明蘭の様子がおかしい。気が触れたみたいで突然叫び倒れる。盛絋は明蘭を運ぶ。墨蘭は錯乱した明蘭を陰でみたあと、梁家に戻ると梁晗と墨蘭の侍女の肉体関係を知り怒る。梁晗は林噙霜と墨蘭の悪事を侍女から聞いたことで、墨蘭を責め部屋から出ていく。

72、明蘭は弱っており、盛家のみんなは澄園に駆けつけ明蘭を気にかけていた。辺境では戦が起こっており、英国公が自ら鎮圧しに行くと名乗りを挙げ、顧廷燁も一緒に出兵する。皇帝の側近たちがいない時を狙い、劉貴妃は将軍である兄と一緒に謀反を起こす。城内では、逆賊が人々を襲い建物からも火が上がり混沌とする。澄園も奇襲をかけられていたが、明蘭が護衛に指示しながら家を守る。書蓉と常ばあやは別宅で団と一緒に身を潜めていたら、屋敷に侵入した曼娘に襲われ常ばあやは気絶。書蓉も投げ飛ばされ団に小刀が刺さりそうになったとき明蘭が助けに入る。曼娘は駆けつけた石頭に刺殺される。その後は、明蘭以外は隠し部屋の中に入って身を潜め、明蘭はまた護衛を引き連れ逆賊に立ち向かう。一方、韓章は逆賊に捕らわれ殺されそうになったが、顧廷燁が馬で駆けつけ命は助かった。

73、顧廷燁は澄園で明蘭を助けたあと、沈従興たちと共に皇宮へ向かい謀反鎮圧。劉貴妃たち主犯は捕縛される。皇太后は死を覚悟していたが、皇帝と話し合い 今後は政に関わらず隠居する。一方、泰氏は謀反が失敗したこと、顧廷燁が生きていること、息子の能天気さに絶望する。そして顧家の祠堂に火を着け、炎のなかで叫びながら亡くなる。月日は流れ、顧家の祠堂は再建され、盛家の家族が集まりみんなで部屋の中の復旧作業していた。明蘭と顧廷燁は仲睦まじい様子でその光景を見ている。

 

 感想

 

 BS11で最終回まで見届けましたが、ブログをサボってました…。

 

そして、チャンネル銀河で放送している『明蘭』が5月19日、再放送は20日で最終回を迎えました。73話観たみなさんお疲れ様でした!

73話って長い…話数多いと観た達成感もあるのではないでしょうか。

 

ってことでいまさらながら感想をまとめました。正直、終盤になるにつれて1話ごと情報量が多いから、文字で書き起こすとけっこう長くてめんどくさかった…。泣

 

でも、文字でみると『明蘭』の脚本は登場人物が多い割りに話の繋ぎかたが上手で、お話をちゃんと畳んでいるなとあらためて思いました。

ただ、墨蘭の悪事(康夫人を逃がし明蘭を亡きものにしようとしたこと)を明蘭たちが気づいていたのかどうかは描写されてないからそこだけは気になる。

 

最終回で明蘭やおばあちゃんたちが墨蘭を歓迎するシーン。

墨蘭の悪事を気づいた上で、不問にして家族として接しているのか

それとも、気づかないで今までの関係で接しているのか

 

うーん、やっぱりあれだけのシーンじゃわからない。

ただ、物語をみて自分のなかで補完するのであれば、65話で盛絋と牢行きの署名についての会話で、康家の事情に やけに詳しいな。のあとの明蘭のセリフ

他にも詳しく知ってます

これは康家の他の情報だけでなく、他家のことについても詳しく知ってるようなニュアンスにも見えました。

それに、小桃もコミュ力が高いので情報通なんですよね。

 

それならば、墨蘭が梁晗に愛想を尽かされたことも明蘭は噂で聞いているはずです。また、康夫人をめった刺しにしたい明蘭が、火事を起こし逃亡を手引きした犯人を追及しない訳がない。

 なので、墨蘭が康夫人を逃がしたことを明蘭は知ってると思います。

 知ってるのなら墨蘭と話し合いはしたのか?

私は話し合いはしたんじゃないのかなーと思います。

墨蘭が顧家に着くと、明蘭が宴に呼んでくれるとはね と呟いてるのも、事が明るみになって、自分のしたことに対して後ろめたいことのあらわれですし…。

 墨蘭の悪事は許されないことだけど、許したんでしょうね。

 

では、なぜ笑顔で迎え入れ許したのか。

家族だから

ドラマを観てるとこれに尽きるのではないかと。

 

それと、下で書いてる64話の明蘭へのおばあちゃんの助言(寛大な処置で窮地に追い詰めないよう逃げ道を作ってあげること)が墨蘭の対処にも繋がってるんだと思います。

墨蘭にとっての《逃げ道》は実家の《盛家》です。

この助言に関しては、盛夫人の感想をご覧ください。

 

(自業自得だけど)嫁ぎ先で窮屈な思いをしている墨蘭に同情して、追い詰めないよう許し迎え入れることにしたのではないでしょうか。

 

こうやって考えるのも楽しいけど、やっぱり墨蘭については描写ほしかったな~。

それに終盤は尺足りなく話が詰め込んだ感があって、話数をもうちょい増やして欲しかった。ってわがままな欲もあるにはある。

ちゃんと話がまとまり終わっただけでも、作品としては素晴らしいんだけどね。

 

 総合的には、最後まで観て良かったし、人にもオススメしたい作品でもあります。

最終回の最後のシーン、焼け落ちた顧家の祠堂が再建され、祠堂のなかの修繕をしに盛家のみんなが集結。家族団らんなところが観られて素晴らしいハッピーエンドでした。

 

『明蘭』というドラマは物語上、血族や親族の家族関係が描かれています。

家族 というテーマが一貫しており

1つのテーマが初回~最終回までぶれないのはなかなかないのでは?

 

特に、主人公である明蘭の実家の盛家。

 

前半は盛家の娘たちが嫁入り前とあって実家で過ごしていく日常回で、盛家の人間模様が描かれます。それと同時に、明蘭と斎衡との初恋の流れやそれぞれの縁談の話を絡めていて、話に飽きることはありませんでした。

それに、盛家以外の顧家や斎家、余家、呉家など、他の家族の人間模様も所々あり、貴族たちの生活やしきたりなど学ぶこともたくさんありました。

 

40話以降は、嫁ぎ先の顧家と朝廷の動きに明蘭が翻弄されてそこを中心に最後まで話を引っ張るのかと思いきや、なんだかんだ盛家が関わっていく流れは予想外でした。

 

人生って人との関わりで環境も変わっていくものだけど、ずっと変わらないのは生まれ持った家族の関わりなんだなーっと、明蘭を見届けてあらためて 実感しました。

 

 

55~73話のなかでは、64、65、66話が私のなかでは印象的。私のまとめたあらすじを見てくれたら気づくと思うのですが、他より書き込み長いよね。笑

 

特に64話は盛家と王夫人の討議、65話は明蘭と顧廷燁・盛絋の会話、66話は墨蘭と盛絋・雪娘・康夫人の対話シーンがあり、会話だらけなんで話の流れをかくと自然と書き込み量も多くなってしまいました。

いやー、王夫人はすごかったですね~粘りが。明蘭と盛絋、長伯、顧廷燁を相手して一旦諦めてくれましたからね。そして言葉で負けると分かったからか、私が代わりに死ぬ。と最終的には頭を打とうとする演技をして、自分の意見を押し通そうとする。

このようなシーンを明蘭では何回もみましたね~。笑

 

 

そしておばあちゃん毒殺未遂事件が一番語りたいので、話の流れに沿って順番に感想を書くというより印象的だったシーンをキャラごとに感想を書いていきます。

 

若弗

 

私の大好きおばあちゃんが死にそうになってね。はあー…、死んでたら若弗を大嫌いになるところでした。

それまでは、若弗のこと愛称で 若若(じゃくじゃく)ー!

ってつけるぐらい気に入ってたのに、もう事件後は 若弗 呼びになりましたね。

 

 

若弗は、不満が溜まり魔が差してしまったことは人間味あるキャラでもあるし、性格は単純で煽り耐性0なところも反応とか観てて面白かったところもありました。

『明蘭』の面白さを際立たせてくれたキャラでもあるんですよね。

 

 

おばあちゃんや娘たちは、若弗は感情的で人に利用されやすいだけで若弗のこと根は悪くないって言ってたけど、理由はどうあれ結局は人を害そうとした時点で援護は厳しいかな。

人に利用されやすいからこそ、悪に染まりやすいことも教えてあげないとね!

 

けど、63話で明蘭が盛夫人の気持ちを代弁してくれたことで若弗は自分の過ちをちゃんと理解したシーン。このシーンがあったからこそ、若弗は盛家の差配役を今後しっかり務めていくんだろうなーと思えた。盛家に帰るのは10年後だけど。笑

 

盛家の子供たちだけでなく、親である若弗が成長した姿をみれたのもとても良かった。

と感動はつかの間、64話、長伯に宥陽で10年間祈祷し悔いあらためることって言われて不満言うのは相変わらずの若弗で笑った!

いやいや、あのときの気持ちを思い出して真面目に一人で反省しろと観て思いました。笑

まあ、文句は言いつつも65話でちゃんとまた反省してます。 

 彼女に対して根は悪くないってみんなが思うのはこういうところなんですよね~。

 

あと、王夫人(実母)から愛されていない気がしたって悟るシーン。

悲しいね、信じたくなかったけど今回で確信に変わっちゃったんだもんね。若弗が王家でどんな生活を送ってきたのか想像できちゃうな~。

だからこそ、親想いの子供に恵まれてとっても良かったと思う。

 

盛絋

 

盛絋は盛家の名声が絶対!ってどんなときでも変わらないのが好き。

おばあちゃんが倒れたときもそこ気にするんだよね。

明蘭もそこは分かっているから(実母の死の真相のときに察知)盛家の名声を傷つけないよう63・64話の王家との話し合いで盛絋に助言している。というより盛家は被害者でもあるから康夫人(若与)の罪と罰の話し合いでながされないためでもある。

64、65、66話では所々盛絋のシーンが印象に残りました。

 

64話では、討議の末に盛絋がいい放った言葉で王夫人を諦めさせたのはかっこよかったです。なんだかんだ盛絋が話の終止符を討ってくれました。さすが大黒柱!

なんという醜い騒ぎだ!は特にお気に入りで表情まで覚えている。笑

 

 

なんという醜い騒ぎだ
なぜ義姉上が傲慢なのかやっと理由がわかりました。常に義母上がかばい続けてきたからです。ささいな騒ぎはもちろんのこと、罪を犯しても尻拭いしてきた。
今まで義姉上の手にかかり死んだものは何人もいるとか?義兄上何人ですか?
あなたが甘やかしたせいでどれほどの人命が犠牲になったことか。

まあいい それは役所にてきちんと話しましょう。

 

64話本編の盛絋セリフ・引用

 

 

王世平の妻】王一族は100人を超えます。ひとりのために皆を犠牲にするとでも?どうか目をさまして!
康夫人の息子】母上を助けてください

王夫人もさすがに王一族の命と引き換えにはどうしようもありません。康夫人をかばいきれなくなりました。

 

そのあとはおばあちゃんが目覚め、康夫人は板打ちし牢屋に送るだけ。

だけど、私刑で牢屋行きにするためには親族の署名が必要。

王家には断られたので、康家に頼まなければならない。明蘭は盛家のためといって盛絋に策を論じます。そしてこのあとの会話がやはり重要ではないでしょうか。

65話、明蘭が盛絋に対して今まで押し殺してた気持ちが炸裂します。

 

 

盛絋】最近ずっと考えていた。穏やかだった娘がなぜ豹変したのか。以前とはまるで別人だ。でも今となって分かった。お前は変わっていない、これがお前なのだ。隠していただけだ。

明蘭》私はいくら父上に冷たく扱われても恨んだことはありません。できた娘です。ご満足でしょう?でも、その無関心が私の母を死に追いやった
盛絋】それは…お前っ…
明蘭》私は受けた恩情を決して忘れることなく命を捨てても返します。でも父上は母上のことを覚えていますか?生きていれば年はいくつです?母の誕生日は?好きな色や食べ物は何ですか?

盛絋】当時は忙しかった
明蘭》私は覚えています。母上だけでなく父上のことだって何でもよく知ってます。父上は家の名誉だけ考え家中の争いに無関心です。父上の偽善も冷たさも知ってるし、人に流されやすくて強い意志がなく功利だけ見て動くことも知ってます。父上 あえて触れなくてもいい話なのになぜ言わせるのです。

 

明蘭が去って部屋に一人になった盛絋は、机の下にある碁石を取ろうとするもとれない。盛紘は咽び泣いている。

 

65話、本編からセリフ引用 

 

 

ついに親子で本音で話し合えたシーンではないでしょうか。

いままでの出来事を経た上で、明蘭の本性について盛絋は伝えただけですが、明蘭はイラっとしてしまうんですね~。盛絋は予想外でしょうね、明蘭の返事が急に亡くなった側女の話題ですから。

上記の引用した明蘭のセリフをみて気づくと思うのですが、明蘭って答えたくないことがあると、話題を突然変えることがあります。斉衡と顧廷燁と語り合うときもそうでした。

しかも相手を追い詰める話し方なので、受けた側はみんな戸惑います。笑

 

次の回で、明蘭と語ったことで盛絋の気持ちが変化してるなーと実感したのが、墨蘭が盛家に何があったのか探ろうとして盛絋のもとを訪れたときです。

墨蘭は明蘭の行いが盛家の名声に傷がつくのではないかと心配をしている。また、嫁ぎ先では平穏に過ごしているって嘘をつきます。このあとの盛絋と墨蘭のシーン。長伯に口外しないよう言われてるからでもありますが、

66話、墨蘭に対しての盛絋の態度がいままでと違います。

 

 

盛絋】嫁ぎ先は平穏だと?お前は夫婦喧嘩が絶えず何年も子ができない。嫁ぎ先での揉め事は私の耳にすら入っておる それを平穏だと申すのか?

墨蘭〉そんな…父上 なぜ突然私にお説教を?

盛絋】姉妹の話を持ち出すからだ。お前たちは私の子だ。競い合うなら他のことで競え。つまらぬ話にばかりこだわるでない。嫁ぎ先を放って実家の騒ぎに首を突っ込む。まさに本末転倒話にならん。

墨蘭〉父上、わたしをそんな娘だとお思いに?

盛絋、筆を投げる。

盛絋】母上と恥さらしなことをしておきながら私にかみつくとは何事だ。出ていけ字が乱れてしまう

 

66話、本編から引用

 

 

65話で明蘭と話していなければ、盛家の名声というワードから墨蘭に流され盛絋は真相を喋っていたのかもしれません。また、上記の太字のセリフもきっと出てこなかったでしょう。

盛絋はちゃんと家族を省みなかったことを反省したんでしょうね。

てか、書いて気づきましたが、感情的になると明蘭と盛絋は物を投げるところそっくりです。笑

この親子に限らずですが、『明蘭』ではみんな感情が高ぶってると物に当たるシーンは多かった気がします。

 

最後に、盛絋がなぜ名声を第一にしているかは

顧廷燁が訴えられ長伯が援護をしないよう監禁したとき、1度自分が盛家の名声を落とし苦労したことを長伯に語るシーンがあります。それから名声を第一に行動するようになったと…。

 

『明蘭』の男性陣のなかではNo.1でお気に入りキャラ。No.2は石頭。

盛絋って若弗と同じで顔の表情とかけっこう豊かだし、観てると意外と若弗と気が合っててお似合い夫婦だと思っています。

 

長伯

 塩業の巡察をしてましたが、海朝雲の知らせで盛家に帰ってきました。

そして64話、王夫人に正論をぶつけるところは素晴らしかった!

 

 

長伯〕姑を手にかけた嫁は許されません。法に基づけば斬首または凌遅(りょうちけい)です。
王夫人>何ですって?実の母よ
長伯〕だが、殺害を企んだのは母ではなく伯母です。
私は法を熟知している覚悟なさるがいい
王夫人>お前と血の繋がったおばなのよ

長伯〕何の意味があるでしょうか?
盛家の祖母は血縁が1人もいない家のために長年にわたって奮闘し、私たちに慈愛を注いでくれた
だが伯母は?血縁がありながら何をしました?極刑になると知りつつ母をだまし祖母を手にかけた。事が露見すれば母に罪をなすりつけた。どうです?天はすべて見ている。ならば天に頼んで娘の悪行を世に広めてもらいますか?
王夫人、長伯の顔を平手打ち

王夫人>お前は身内すら省みない。お前の愚かな母は大罪を犯した重刑は逃れられない。母が罪人になれば己の官職を保てると思うの?
長伯〕思いません。
長伯は盛紘に頭を深く下げる。
盛絋】長伯何をしている
長伯〕都へ戻る道中で辞表を書きました。塩税の巡察を終えたら出します

 

 盛絋と若弗が官使をやめないよう必死に説得します。

そして、若弗は長伯のためなら自分の処罰を望み死ぬ覚悟を伝え、実の母親の王夫人に、母上は姉上のために私を見捨てた。もう私は王家の娘じゃない。今日から王家と縁を切る。と泣き叫ぶ。

王夫人は、実の娘の死は望まない。

 

王夫人>ならばお前の姑を救うため代わりに死ぬわ
長伯〕死んで救えるならこの世に裁きなど不要だ

王夫人>私が体を切り刻まれ死ねば満足できると?そうよくわかった。頭を打ち付けて死ぬわ、望み通り死ぬわ~

 

64話、本編から引用

 

 

あー、最初から最後までのセリフが全てかっこいい!長伯の正義感溢れる発言ですね。

なのに王夫人は、長伯の言葉を曲解して受けとり芝居を続ける。

たまげたもんだ。笑

王夫人の強靭な性格になってみたいが、なれないなー。

長伯のこういう姿みると当主になった姿が余裕で想像できる。きっと盛絋よりも盛家の名声は轟いていることでしょうね。

 あと、姑を手にかけた罪が重くてビビる。凌遅刑って意外と刑罰で多かったのかな…。調べるのも気が重いからこれぐらいにしとこ。

 

明蘭

一番奮闘しておばあちゃんのために行動してたのが明蘭。明蘭の喜怒哀楽の感情が激しい回でもあるんだけど、このシーンだけはいつもと様子が違います。

王家や康晋が処罰について嘆いているところを蔑む目で見ていて、顧廷燁に言葉を投げかけるシーンが印象的でした。

 

 

見て 打たれないと痛みもわからないものよ。守りたいものさえ無事なら横柄な口も利く。でも矛先が己に向けば慈悲も寛容さも失ってしまう。笑えるわね

 

64話、本編から引用

 

 

人間の心理を語っている明蘭は怖かった。一番怒らせちゃいけないのは明蘭なのかもしれない。

 

盛夫人

毒を盛られたあと医者の介抱の末に目覚めます。みんなが駆けつけたあと、明蘭に対してのおばあちゃんの言葉は泣ける。

 

明蘭 泣かないで 私も老いたし こういう日がいずれ来るのだから 身重の者が泣いてはいけない 

顧侯爵 孫を頼むわ 

 

64話、本編から引用

 

 こんなん泣くに決まってる!私も自然と涙が流れました…。

しかも、顧廷燁にちゃんと明蘭を託すところもおばあちゃんらしい。

 

そして、夜になって明蘭と二人で話すシーンがあるんだけど、ここのシーンは印象深くお気に入りです。明蘭に今後について助言し、おばあちゃんは明蘭の気持ちを理解し受け止めるんです。

 

 

盛夫人)明蘭 辛かっただろう
夫はお前のため急いで帰ってきたとか。これで私も安心よ。いずれ私が世を去るときにも。もう何も案じなくていい
明蘭》そんな話はおやめに お休みください

盛夫人)今のうちにはなしておきたい
お前の夫は気性が激しくて人に食い下がる。身重のお前が侮辱されたとあらば何としても康夫人を殺そうとするわ
明蘭》あんな毒婦は殺されて当然です。
盛夫人)ばかな子ね。殺すのはたやすい
とはいえ今後も盛家は王家と変わらず親戚の間柄なのよ。もしも王家を見捨てて関係を断ちきっても王家では先代の当主が太廟に祭られている。故人とはいえ影響力は今も残っている。

追い詰めたねずみは猫にかみつく
明蘭》それが何です?あの者を許すなんてできません。
盛夫人)明蘭 無敵を誇る項羽韓信は包囲しながらも逃げ道を作っていた。包囲の中で項羽を死なせないように なぜだと思う?
明蘭》背水の陣を敷かせないためです。
盛夫人)そのとおり。敗色が濃厚でも生きる希望が見えたら敵は決死の覚悟では挑んでこない
お前の夫は地方へ塩税の巡察に出ていた。そして、お前は身重の体。宮中では皇太后様が油断なく陛下を見張っている。陛下は長伯とお前の夫がうまく巡察を終えればこの政局を覆せると期待を寄せている。ところがふたりは無断で戻ってきてしまった。この件を追及されたら罪は逃れられない。
明蘭》この恨みをどうすれば?おばあ様を殺そうとしたんですよ?あの者をめった刺しにして殺してやりたい。恨みは消せません。
盛夫人)わかっている。よくわかる

 

64話、本編から引用

 

 

 感動シーンと同じく…項羽韓信、背水の陣のワードにも惹かれ

中国語と英語版のYoutube ではどう説明しているのかなーと観てみると…

 あれ?dog/狗=犬 って単語あるな~。と私の興味を掻き立てる。

 正直言って、中国語を耳で聞いても、聞き慣れていないのはちんぷんかんぷんなので、日本版じゃわからなかった…。

 

ってことで、私なりに頑張って中国語と英語版を意訳してみました。

 

どちらも日本版のセリフでは

追い詰めたねずみは猫にかみつく ~

敗色が濃厚でも生きる希望が見えたら敵は決死の覚悟では挑んでこない

までのセリフです。

 

中国語版では文節をまとめて日本語に並び替えて訳すのではなく

文節ごと日本語に訳します。()は私の補足です。

 

 

 

赶狗入穷巷 必遭反噬

犬でも貧しい道(=窮地)に追い込めば、必ず噛みついてきて災難に遭う

那又怎么样 让我就这样放过她 我不干

それがなんなの!? 康夫人を解放するなんて 私はしたくない。

好孩子

良い子(明蘭をあやしてる意味も含まれる。)

昔日项羽无敌

かつて、項羽は無敵だった

韩信十面埋伏围他 

韓信は10隊の伏兵を各地に配備し項羽を囲んでいた

却一定要网开一面

敗軍に寛大な処置で(包囲網の一部に退路を作り)、確実に(その道を使って)退却できるように。

留个空子 不肯将局围死

少しのすき間が空いていれば(=退路があれば)、死ぬ気にはなれない

你道是为何?

どうして(韓信は無敵な項羽に対して)このようなことをしたと思う?

怕项羽背水一战 搏命一击

項羽は退路が断たれたら決死の覚悟で、命取りになるほどの渾身の一撃で常に挑んでくるから

对。是要叫败军 看到生的指望 

 そのとおり。敗軍に生きる希望を持たせたら

才不会背水一战 狗急跳墙。

決死の覚悟で挑んでこないし、追い詰められて自暴自棄な行動もしてこない。

 

64話、Youtube感谢订阅中剧独播の本編から引用

 

 

 最後のセリフ、狗急跳墙gǒu jí tiào qiáng

主に悪人に対して使う故事成語です。

 

意味は

追い詰められると塀を飛び越える→)悪人追い詰められると捨てばちな行動に出る,窮鼠をかむ.

 

cjjc.weblio.jp

 中国語参考サイト

baike.baidu.com

 

日本版の訳と見比べてみると、おばあちゃんのセリフにある例えが違います。

 

日本版だと、追い詰めたねずみは猫にかみつく

中国語だと、赶狗入穷巷,必遭反噬

あと日本版ではカットされてたけど、狗急跳墙という故事成語も中国語版のセリフにはありましたね。

すべて意味合いは同じです。

 

日本版の追い詰めたねずみは猫にかみつく

窮鼠猫を噛む故事成語をわかりやすく言い換えた表現。

 

日本ではこっちのほうが認知度が高いから日本版の訳に採用されたのでしょうね。

窮鼠猫を噛むの意味をわかりやすく解説してるサイトがあり、参考になりました。

 

www.iec.co.jp

 

他にも故事成語が使われています。

 

 

 十面埋伏shí miàn mái fú

下記サイトでは、韓信についても触れていて、わかりやすく説明しています。とても読みやすかったので韓信を詳しく知りたい方にオススメ記事です。

 

車懸りの計とも言います。「面」は、「波」「陣」の意味と捉えています。ある地点を目指している敵に対し、待ち伏せ部隊を第10陣まで準備しておくというものです。時間差で隊を相手陣営にぶつけていきます。

 

blog.goo.ne.jp

 

 

背水一战bèi shuǐ yī zhàn、日本語だと背水の陣

1度は聞いたことがある故事成語ではないでしょうか。

 こちらのサイトでは詳しく説明されてます。中身は興味深いお話で勉強になります。

 

意味は、決死の覚悟で戦いに挑むこと。

 

 

chugokugo-script.net

 

最後に、网开一面wǎng kāi yī miàn

日本語サイト2つありました。

 

 意味は

〈成〉寛大に処置すること

〈同〉网开三面

〈備考〉禽獣きんじゅうを捕えるため四方に張り巡らされた網の三方を取り払わせたという殷の湯王の故事から

www.ctrans.org

 

 

もう1つは、ろうやぼうでも使われている慣用句として紹介しています。他にも、中国の故事成語を紹介しているので、とても参考になるサイトです。

 

意味は、四角な網の一方を開けておく」というのが原義で、転じて「犯罪者などに寛大な態度で対処する」こと

 

www.chinese-cliff.com

 

 

そして英語版も犬の例えであらわしてます。

 

 

if you drive a dog into a blind alley ,you surely will suffer too.

犬(康夫人)を袋小路に追い込めば、きっと明蘭も苦しむことになるだろう

so what? I'm just going to let her go like that?I don't want to.

だから何なの?このまま彼女を解放して好きにさせていいの?私はそんなことしたくない

Good child.  Before ,Xiang Yu was invincible.

良い子。かつての項羽は無敵だった

(Xiang Yu is a famous  anti-Qin commander during the end of the Qin Dynasty and the rival of Liu Bei(the first emperor of Han Dynasty ))

(項羽は、秦王朝末期の有名な反泰の指導者であり、劉備漢王朝の初代皇帝)のライバルだった))

※英語版では皇帝の名前間違ってますが、そのまま引用します。

本当は、劉備(Liu Bei)ではなく劉邦(Liú Bāng) です。

Han Xin set up an ambush to surround him ,(Han Xin is a great strategist of Liu Bei)

韓信項羽を囲むように待ち伏せをした(韓信劉備の偉大な戦略家である)

But he still must open up one side of the net to leave a space for him to escape .

しかし、韓信は包囲網の片側を空けて、項羽が逃げることができる地点(道)を残しておかなければならない

He  dared not to fully surround  him to his death .

韓信はあえて、項羽を完全に囲みながらも死なせないようにした

Do you know why?

なぜだかわかる?

He was afraid that if Xiang Yu is pushed with his back against water,he will risked his life to deal him a deadly blow.

もし項羽が窮地に追い込まれて致命的な打撃で挑んできたら、自分の命が危険にさらされるのではないかと韓信は恐れていたから

Right. You must let a losing army see hope,so they won't get forced in a corner and be driven to desperate action.

そのとおり。 負けている軍に希望を持たせれば、追い込まれて自暴自棄な行動はしない。

 

64話、Youtube感谢订阅中剧独播の英語字幕本編から引用

 

 

 【追記】

投稿当初、pushed with his back against water のところを直訳で水を背にして押されたらってまんま訳してしまいました。すいません。

背水の陣を英語でいう場合、色んな訳仕方があります。そのひとつが

with one’s back to the wall

直訳:壁を背にする→意味:窮地に追い込まれる

 

backは、against に置き換え可能。

明蘭の本編英語訳がwall(壁)ではなくwater(水) になってますが、この文型に近いので英語版も、窮地に追い込まれて と訳します。

 

背水の陣の意味の他の英語

burn one's bridges

burn one’s boats

直訳:背後の橋/船を燃やす→意味:後戻りできないよう追い込む

 

※誤字脱字に気づいたら間違ってるところは訂正し、できるだけ分かりやすい訳になるよう努めます。

 

 

英語版は補足が多いものの、本編に沿ってけっこう分かりやすく説明しています。

こうやって見比べると、国によって翻訳者が視聴者のために分かりやすく翻訳してくれてるんだなーと実感しました。

ドラマみてると、こんな訳でいいのか?ってのもたまに思うこともあるんですが、ドラマを面白く分かりやすくしてることを考えれば細かいことは気にしちゃいけないなって。

翻訳された作品を日本で観られるだけでも有難いです。訳してみて本当に思った!

あらためて翻訳者の方、誠にありがとうございます!

 

だけど、せめて名前だけはカタカナのみ表記やめて頂きたい…

AXNミステリーで『ミステリー In上海 Miss Sの探偵ファイル 』を観てて、名前が1度だけ画面で漢字でるけど、あとはセリフの字幕ずっと名前はカタカナなの…。

まったく名前が覚えられない。泣

しかも楊貴妃や藩金蓮、西門慶とか漢字表記なのに、他の古典人物や皇帝はカタカナ表記だったの。知名度が高いから漢字表記ってこと?こういうのは統一したほうが違和感ないと思うけどなー。

セリフって一瞬で消えるからパっと見で形で名前覚えるわけじゃない?まあ耳で聞くけど中国語は聞き慣れてないわけで…。

カタカナだけだと簡素だし、やっぱり漢字のほうがみやすい。

あと単純に漢字見るの好きなんだよね。よくある名前なのかな~とか、この漢字他のドラマや中国語記事でみたな~って勉強にもなるし。

韓国ドラマみたく、中国ドラマも名前の表示の仕方を統一してください。できれば漢字表記。中国ドラマ配給会社の関係者各位、よろしくお願い致します!

 

話はそれてしまいましたが、

64話は、おばあちゃんが目覚める回で、おばあちゃんの明蘭への助言はとても勉強になります。王家と盛家の討議も含めて本当に大好きなエピソードです。

 

 人を窮地に追い詰めないよう、相手を逃げられるようにしとくのは、決死の覚悟で(自分に)攻撃させないためであり、自分の身を危険にさらさないためです。つまり、自分にとって得策なんですね。特に悪人・弱い者に対しては。

実は悪人が沢山いる中国ドラマ『如懿伝』でも、このようなことを如懿が喋っています。気になった方は確認してみてください~。

 

それで、この策がはじめにも書いた悪事を働いた墨蘭の対処へと繋がっているのではないかと、私は思っています。

明蘭は墨蘭を許して迎え入れたとは書きましたが、表面上はそういう態度で接しているのが妥当ではないかと。

自分の身の安全と盛家の名声を守るためです。

 

盛夫人の上記の引用したセリフに、

ばかな子ね。殺すのはたやすい
とはいえ今後も盛家は王家と変わらず親戚の間柄なのよ。もしも王家を見捨てて関係を断ちきっても王家では先代の当主が太廟に祭られている。故人とはいえ影響力は今も残っている。

と、康夫人の場合は親戚であることを重視し、始末するのは簡単だけど始末したあとは簡単じゃないことを危惧しています。

そして本編でも実際、始末後は厄介なことになりました。

 

じゃあ家族である墨蘭だったら?

なおさら対処するのは難しいでしょうね。

墨蘭は盛家の娘であり、家族の縁は簡単に切れるものではありませんから。

悪事を追及し処罰すれぱ、墨蘭は誰も味方がいない状態で頼れる人もいない。

 

世間体や盛家の名声を気にせず、伯爵家に嫁ぐために行動をしてきたのをみると

窮地に追い込まれて自暴自棄な行動をする可能性も高い。

そんなことがあれば、いままで築き上げた盛家の名声は地に落ちてしまいます。

 

そうならないように、墨蘭を顧家に呼び歓迎する態度で接したのでしょう。

最終話の墨蘭を歓迎してたシーンがあったのが明蘭とおばあちゃんだけっていうのも、64話の助言が影響あるんじゃないかなとより思いますね。

 

悪事を働いたのにお咎めなしは、ドラマを観てる側からしては不満を抱くかもしれませんが、家族である墨蘭との今後を見据えるのであればやむを得ないのかもしれません。

 

 

 

窮地に陥ったときに人の本性が出るって言うじゃないですか。

『明蘭』ではちゃんと台詞だけでなく、しぐさや行動も

視聴者に分かりやすく描写されているので、そこを観るのが楽しかったです。

 

おばあちゃん毒殺未遂事件で私は盛り上がりのピークなため、おばあちゃんが目が覚めてから最終回まではそこまで詳しく語ることはないけど、 あとは気になった人だけ語る。

 

 

石頭の鳳仙との戦いはかっこよかった!

前の感想記事で顧廷燁のアクション期待してたけどそんななかったのは残念。そのかわり、石頭のアクション観られただけでも満足。

そして、最終回は小桃が妊娠してて溺愛してる姿を観られただけでも大満足!けど思ったんだよね…祠堂の再建のときで妊娠してるって、意外とはやーい。笑 あれから月日はどれくらいたったんだろう…。

 

 

明蘭の敵だった康夫人。王夫人が若与って言ってからは若与呼びなんだけど、ここでは康夫人って書きます。最初に言っちゃうけど、康夫人が明蘭のドラマのなかで一番好きにはなれなかった。(2番目は、皇太后)

 

てか、役者の人・張棪琰の悪い役がはまり役すぎる。

 ろうやぼう1と2、霜花の姫で元々認知してる女優さんでして、霜花の姫では花神役だったんです。その花神役の性格がものすごく優しくて可憐で人柄が良いって感じなんだけど、申し訳ないがものすごく似合わなかった。(見た目も含めて)私のなかでははまらなかったなって。

だからこそ、明蘭の康夫人をみてびっくりした。こんなにしっくりくる役あるんだって。役者さんの演技の上手さを改めて知りました。

観てて 本当にイライラさせられた…。行いは嫌なことばっかで特に明蘭が身籠っているのにお酒をすすめるシーン。これはみててしんどかった…。

 

康夫人と仲良しだった泰氏。

一番、身分にとらわれていた人ってイメージ。負けを知らないと言ってたけど、明蘭たちの前にすでに亡き姉や顧廷燁の母・白氏には負けてんだよね。顧偃開の愛情では…。自分の立場は常に上だと思ってるし、負けを認めたくない。

残念だけど、プライドも高過ぎるためか本当に信頼できる人がそばにいない。信頼できる人がいたとしても、相手を見下してるんだろうなー。もし、息子を理解して寄り添っていたら違う道はあったのかもしれないと観てて思いました。

 

 曼娘の再登場は意外でしたね

曼娘が泰氏に解放されてから、顧廷燁に逆恨みをし、自分がいない間に明蘭は正妻の座に着き気にくわない。復讐したい気持ちは分かります。曼娘の性格上って意味でね。

 

72話で偽内官のお付き侍女で屋敷に侵入したのは、ついに来たか!と出番楽しみにしてました。

だけど、澄園で奇襲をかけられているときに世継ぎである息子の団を女だけしか守ってないのものすごく違和感。

曼娘vs 常ばあや って構図を最後に持ってきたいのは前の話の流れからしてわかりますよ。

 

ただ、侯爵家の跡継ぎである赤ちゃんの護衛がそんな手薄で良いのだろうか…。澄園内の別宅で状況を見守るにしても外の護衛は一人くらい強そうなのいてもよかったかな。

曼娘が最後までちゃんと出てきたのは製作人たちのお気に入りキャラだからなんだろうなってのは観てて思うけど、曼娘の暴れっぷりのために違和感が残ってしまった。

 

そして書蓉が、曼娘が死んでお母さんと叫んで泣いたあとに、明蘭が助けに入って明蘭が抱き締める。ここは危ないからと隠し部屋に移動して明蘭と別行動で離れる不安から明蘭に お母さん!

って声をかけるんだよね。

 

この流れが感動シーンなんだろうけど

私的には、え?書蓉ちゃん気持ちの切り替えはやくない?

と戸惑ってしまった。

 

あとから考えると、明蘭に対して、共に過ごし親しみはあってお母さんって言いたかったけど言えなかったのかな。(多分、実母の曼娘が生きていたからor曼娘に思い入れがあり申し訳なかった)

ってことで時間をかけてそこは違和感消えました。

 

 皇帝と皇太后

皇帝が謀反を起こすのを待ってたっていうのが戦略としてありなんだろうけど、できれば謀反が起こる前に対処してほしかった。

なんでかというと、今までの話の流れで民に寄り添った皇帝で話は進んでいたから。

 城内の戦いをみせられると被害者が多いんだろうな~って思い、萎えちゃう。さらに、皇太后の処罰なしで隠居という流れ…。

太后は謀反をした証拠もないし、劉貴妃に好きにしなさいって言っただけだからってのもあるけど、モヤモヤするよね。笑

親子喧嘩を朝廷にもつれ込むなって思うけど、そうはいかないのです。皇太后がいちゃもんつけてただけでもあるけど…。

皇宮のお話は私的にそこまで好きではなかったかな。

 

 

斎衡は、若気の至りが体現されてるキャラだな~と思って観てました。青二才なところが応援したくなるよね。そして苦労して経験を積んで成長していく姿をみれてとっても良かった!恋愛も仕事も人付き合いの仕方も、男性陣のなかで一番逞しくなったのは案外斎衡かもしれない。

最後は申和珍と本当の夫婦になれたのは何よりでした。

 

 

顧廷燁はね、もとからそこまで好きではないけど、明蘭のために駆けつける姿は常にかっこいいなと思う。一番はやっぱこのシーン。

64話、明蘭と顧廷燁が寝床で会話するシーンで、長伯が受け取った文の内容を知ったときの心情を明蘭に伝える

 

 

明蘭》あなたにも迷惑をかけた 驚いたのは当然ね

 

明蘭の顔をじっと見つめ近寄り


頭に浮かんだのはただ1つ
守りたいと

64話、本編から引用

 

ふうー…、こんなこと言われてみたい~!

そりゃあー…顧廷燁の顔に明蘭が何回もキスしますわ~。笑

 

あと、顧廷燁のお気に入りの妓女の魏行首は所々出てましたね。

終盤は明蘭の嫉妬心を掻き立てる存在にもなりました。

最終回、謀反失敗を知ってお金をもらい逃げてる様子があり、間者として活動してたみたいですね。

そう思うと、やはり顧廷燁は女を見る目がないんだなーと再確認。笑

そして今後も、明蘭が顧廷燁を尻に敷くことは安易に想像できる。

夫婦共にお幸せに!

 

 

最後は、盛絋の多幸感溢れる画像~。幸せ者や…。

こっちまでニヤニヤしてしまう。

f:id:nobody1020:20210530035212p:plain

親と子供たち

f:id:nobody1020:20210530034634j:plain

若弗と盛絋と林噙霜

2枚とも林噙霜役の高露さんweibo から引用


そして、『明蘭』制作チーム面白い作品をありがとう!

f:id:nobody1020:20210530034815j:plain

明蘭、林噙霜、小桃と製作会社のみんな

东阳正午阳光影视有限公司のweibo から引用 

f:id:nobody1020:20210530034742j:plain

明蘭以外の盛家と顧廷燁、斎衡のキャストたち

2枚目は斎衡役の朱一龍さんのweibo から引用

 

『明蘭~才媛の春~』は、6月12日(土)からチャンネル銀河とBS11で再放送開始です。『明蘭』ファンが新たに増えると良いですね~!

 

そういえば、明蘭役の趙 麗穎(チャオリーイン)さんと制作会社・东阳正午阳光影视有限公司 で新しいドラマをやるみたいなので楽しみです♪

気ははやいけど、日本でも放送されると良いですね~。

 

 

 

「北斗南箕之歌」は、北魏の第6代皇帝・孝文帝の生涯を描く時代劇ドラマと紹介されている。近年、「琅琊榜」や「明蘭~才媛の春~」などといった人気作品を生み出し、高品質のドラマを制作することで視聴者の信頼を得ている制作会社・正午陽光影視有限公司の最新作となる。

www.recordchina.co.jp

 引用元

 

文章が長い上に読みにくいかもしれませんが、ここまで読んでくれてありがとうございました!